以前投稿した以下の2つも関連するのでマニアな方はどうぞ。
BlackBerry の通信の仕組み
BlackBerryの接続は内部と外部に分けられる
通信を行うアプリの設定などで、その通信方式を選択でき、かつ選択しとして、 TCP接続、 APN 接続、直接接続と表現されるものが結構ある。これらは基本的に同じことを意味しており、以前の私の投稿では”外部接続”の1つとなります。言い方を変えると、 BES を経由しない接続はすべて”外部接続”となります。
* 内部接続
1. BB - NOC - BES - 接続先
* 外部接続
2. BB - NOC - BIS - 接続先
3. BB - WiFi - 接続先
4. BB - キャリア APN - 接続先
企業利用の場合、1 の内部接続以外はすべて禁止にするのが基本であり、 BES 側で簡単に制御できます。
BB と NOC までの通信経路では、3G でも WiFi でも関係ありません。 BlackBerry は利用するインフラに依存せず、セキュリティが維持できる唯一のモバイル端末です。
外部接続の内、2のみが NOC を経由し、3 と 4 は経由しません。この 3 および 4 が先に書いた TCP、 APN 、直接接続と表現されるものです。また、他のスマートフォンでの接続は、 NOC のようなネットワークサービスを持たないので、基本的に 3 および 4 のパターンとなります。
WiFi を利用しているときは、端末が接続しているネットワークから直接相手先と通信ができるので、特別な設定無しに直接接続が利用できます。 3G 環境では、キャリアが用意した経路や手順を通さないと相手先に接続できません。このため、端末のオプション設定(オプション - 詳細オプション - TCP/IP )にて APN 情報の設定が完了してないと、直接接続ができないことになります。
BlackBerry は上記 1 および 2 の接続しかできないと誤解されている方が多いようです。ドコモで SIM の契約を行う際、 BlackBerry XXX サービスの契約を付加するので、仕方ないと思いますし、 BlackBerry は NOC を経由した BES および BIS と組み合わせて利用するのが基本なので、仕方ないでしょう。
BlackBerry の端末には、 NOC を経由する接続と経由しない接続を両方・同時に処理する機能が付加されています。 NOC 経由の通信はストリーミングやサイズの大きなコンテンツの処理はできない仕組みになっていて、端末側からこれらの用途の接続を行う場合には、シームレスに直接続を行うような仕組みになっています。
個人的にはこのような NOC の制限はぜひ維持して欲しいと考えています。一般ユーザーの処理のためにネットワークが混雑したり、不安定になったりして、業務利用に影響が出てしまうのはちょっと避けたい・・・。APN の設定を行った BlackBerry では、3G 環境でも直接接続が利用できるので、 YouTube の閲覧も可能になります。しかしながら、ここでドコモのネットワークの制限が表面化します。
端末自身は NOC への接続も直接接続も両方・同時に処理できると書きましたが、ドコモのネットワークはマルチ APN に対応していません。 NOC への接続は blackberry.net という APN を内部で利用しており、 mopera などのドコモの APN とは異なるものとして存在しています。このため、ドコモのネットワークでは、どちらか片方しか利用できません。 BlackBerry 端末は当然 NOC への接続を優先していますが、アプリ側から直接接続の要求が発生した場合は、インフラレベルで同時に接続が張れないので、一度 NOC への接続を切断し、 mopera などの APN に接続を張って通信を開始します。 WiFi ではこのような制限もないので、 NOC への接続も直接通信も同時に処理できます。
3G で直接接続を行うと、端末のホームスクリーン右上のアンテナマークの横の BB マークが消え、3G とアンテナマークだけになります。 BB マークが消えている = NOC へ接続されていないことを意味します。 3G でブラウザで YouTube のサイトへ行き、動画を再生すればすぐに確認できます。
また、海外のキャリアで、マルチ APN に対応したネットワークでは、このようなことはありません。両方の接続が維持でき、このような片方だけへの切り替え状態にはなりません。
BlackBerry では NOC への接続を優先すると書きましたが、3G 環境で一度キャリアの APN を利用した直接接続に切り替えてしまうと、直接接続の通信が途絶えてから、約10-20秒程度で NOC への接続を復旧します(私が確認した限り)。ただし、 APN への接続はすぐに完了するため、 NOC 接続から APN 接続への切り替えは非常にスムースです。
直接接続での通信を完了した直後でも、アプリから NOC 経由の接続を要求した場合にすぐに NOC への接続を復旧してくれればよいのですが、残念ながらそうは行きません。3G でブラウザ経由で YouTube の動画の再生を完了し、すぐにブラウザに戻り別のベージへ遷移しようとしても、端末が NOC への接続を復旧するまでは、ブラウザは画面遷移や情報の取得ができない状況になります。
* 切り替え時間
NOC 接続の状態で、 APN 接続への切り替え : 早い
APN 接続の状態で、 NOC 接続への切り替え : 10-20秒程度
アプリで通信したいのにすぐにできない、というのは非常にストレスです。この理由により、私のYouTube ブラウザでは、 NOC 経由の通信を排除し直接接続だけに絞っています。国内での利用を考慮した場合、ストリーミングを利用するアプリでは、この方式が良いかと思います。
<料金について>
ドコモから出ている Xperia や WM などでは、パケ・ホーダイダブルで端末からは高速な接続が通常の定額の範囲内で利用できます。それに対し、 BlackBerry では APN 接続を行うと、余計な金額が発生します。
他のスマートフォン:5,985円
BB (APN利用):10,395円
Xperia 等では mopera の契約が必須ですが、 BB では BlackBerry XXX サービスの契約が必要です。それぞれ専用の ISP 契約が必要ということであれば、これは仕方ないと思います(値段の差はありますが・・・)。しかしながら、これらは ISP の維持費であり、パケット通信費用ではないです。BB も他の機種も、通常パケ・ホーダイダブルの契約を必要とします。パケット代はこちらです。
高速な接続で、大量のパケット通信を許可している他の機種に対し、 BB は NOC への接続である BlackBerry.net への接続のみ定額で許可しているような状況です(128K通信なんてケチなものは興味なし)。
これって、何かおかしくないですか?公平な料金体系ではナイですよね? > ドコモさん
BB の全ユーザーがストリーミングするわけでもなく、メールや通常の Web アクセスなどは NOC 経由の通信を行ないます。必要に応じて他の機種で利用している APN に、 BB からも利用して通信するのはだめなんですか?他の機種より全然パケット使いませんよ。通信速度も 3.6Mbps ですし、ストリーミングのアプリも少ない BB ならば、影響は殆ど無いと考えてよいですよね?
BB を特別優遇しろ、とは言っていません。せめて同列に扱うべきじゃないですかね?
いまさらマルチAPNにネットワークを変えろとも言いません(難しいでしょうから・・・)。でも、現状の料金体系はおかしいですよ。大半のユーザーが気づかないとはいえ、黙って何もしないのはどうしたものかと思います・・・。気づいてないなら早急に改善するべきでしょう。知ってて何もしないのは・・・。
BB のチラシなどで昔見た記憶があるのですが、
YouTube もOK(WiFi時)
みたいな注意書きはまだあるんですかね?現状、異常な表現ですよ。
<おまけ>
ドコモの BlackBerry で APN 接続するために必要なこと。
1. SIM に mopera の契約をつける(ライトブランでOK 315円)
2. 端末のオプションにて、 APN を指定
金持ちコース: mopera.net
節約コース:mpr.ex-pkt.net
節約コースでは、 128K 通信です。通常の5985円(2010/07/13現在)で収まります。
3. 料金(以下参照)
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2010/05/18_02.html?ref=nr_index
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